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幸せなひととき

労働法

 今日も楽しい楽しいR君のEnglishを受講し、そのまま労働法(保護法)を受講。今日は労働基本法を学んだんですが、結構面白かった(^_^)私は2ヶ月ほど前に人材派遣業界を研究していたので、派遣先、派遣元、スタッフの3者の権利関係、派遣業の利便性について法律的側面から考察できたので、フムフムと感じることが多かったですね。

 その中でも、1つ判例解釈に納得がいかないというか、驚いたものがあったので載せて見ます。

*F社Z事業部事件 東京地裁H13.12.3*
【事実】
 A女は飲み会で酔った上司X男に複数回にわたって抱きつかれるなどのセクハラを受け、上司を批判する内容のメールを夫に送信しようとして誤って上司X男に送ってしまった。
 これを見たX男はA女を警戒してA女のメールを閲覧するようになった。そこでA女はパスワード変更をしたところ、X男は閲覧できなくなってしまった。するとX男はF社IT部に対してA女の送信メールを全てX男に転送するよう依頼し、以後監視するようになった。
 このことに対してA女は①X男からセクハラを受けたこと、②上司が許可なしに私的な電子メールを閲覧したことが不法行為に当たるとして損害賠償を求めた。
【判決の概要】
 請求棄却。
 A女の電子メール私的使用の程度は限度を超えており、被告X男による監視という事態を招いたA女の責任、監視された電子メールの内容、事実経過を総合すると、被告X男の監視行為は社会通念上相当な範囲を逸脱したとはいえず、原告A女が法的保護に値する重大なプライバシー侵害を受けたとはいえない。

 これを読んだとき、え~!!そんな~((+_+))って私は驚きました!!だって、電子メールを監視されてるのとかありえないって思いません??

 労働法の先生の詳細解説によると、日本だけでなく、海外でも現状の判例では、上司が部下のメール監視する事は認められている、監視しても違法とは言えないとのことです。
 解釈としては、A女が仕事中にそのようなメールを送っていたこと自体が許しがたいことであり、かつ、サーバーは会社のものである以上監視するのは当然とのことです。

 でも、女性の私としては、A女が業務営業中に夫に送ろうとした行為よりもまず、セクハラをした上司が許せないですね(ー_ー)!!ただ、私がゴタゴタ言っても判例が変わらないとどうしようもないので、みなさん、私的な内容は絶対に会社のPCから送らないようにしましょう☆いつ、誰があなたのメールを閲覧しているか分からないですから.....。
 
by cocomopinacolada | 2005-05-12 01:06 | 大学生活
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